ドナルド・トランプ米大統領はウクライナ和平を望んでいるが、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は米国を振り回し続けている。トルコのイスタンブールで15日に始まる予定だったウクライナとの直接協議にプーチン氏が欠席するという恥ずべき行為に注目してほしい。実態を明らかにすることになった今回の出来事は、欧州主要国の指導者たちが先週、「公正で永続的な和平を協議する時間的余裕を確保するため、30日間の完全かつ無条件の停戦」を提案したことから始まった。それはウクライナとトランプ氏の目標でもあるが、プーチン氏は再び強硬な否定の「ニェット」で応じた。プーチン氏は逆に、ウクライナとロシアの直接協議を提案した。トランプ氏はその後、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領にこれを受け入れるよう求めた。しかしプーチン氏は15日、ゼレンスキー氏、マルコ・ルビオ米国務長官、そしてトランプ氏の中東担当特使スティーブ・ウィトコフ氏に待ちぼうけを食わせた。ロシア大統領府は代わりに下級の代表団を派遣したが、これは2022年に真剣さを欠いた協議のためにプーチン氏が派遣した代表団と同様のものだ。
【社説】和平協議に現れないプーチン氏
トランプ大統領を待たせ続けるロシアのリーダー
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