東証株式市場は、きわめてアンバランスな相場展開となっている。日経平均株価とTOPIXのパフォーマンス格差が、ここ数年見なかったほどに極大化している。
NT倍率(日経平均÷TOPIX)は、9月25日大引けで11.12倍となった。これは、ITバブルが崩壊した2000年8月以来の高水準である(引値ベース)。
米ナスダック指数は堅調展開が続き、年初来パフォーマンスは、ダウ工業株30種平均やS&P500を圧倒している。パソコンは底打ちから回復傾向を見せ、iPhone等のスマートフォンの需要は堅調で、世界的にハイテク株のパフォーマンスは良好だ。
低迷していたDRAMやNAND型フラッシュメモリといった半導体価格も上昇傾向をたどっている。インテルは、4~6月期決算発表後わずか1ヵ月あまりで、売上高、粗利益率の上方修正を発表している。