米連邦最高裁は16日、トランプ政権が18世紀に制定された「敵性外国人法」を適用して外国の犯罪組織のメンバーであるベネズエラ移民を国外追放することについて、2度目となる差し止めを命じた。最高裁の命令は緊急案件では通例であるように、今回も署名はなく、理由も示されなかった。ただ、移民に対して憲法上の権利である不服申し立ての機会を与えず、早急に強制送還しようとするホワイトハウスの取り組みに対し、判事らが不満を募らせていることを明確に示した。意見書では、強制送還を巡る別の案件で最高裁が下した命令に対する、政権側の抵抗にも言及。この案件では、エルサルバドルの刑務所「テロリスト拘禁センター(CECOT)」に誤って移送さたキルマー・アブレゴ・ガルシアさんの帰還を促進するよう、最高裁は政権に命じていた。
米最高裁、戦時法適用の移民送還を再び差し止め
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