ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が自ら提案した今週のイスタンブールでの和平協議は、同氏がウクライナを巡りまだ和平合意の準備ができていないことを浮き彫りにした。ウクライナの和平実現は、ロシアの戦車が3年以上前に国境を越えて侵攻した時と同様、依然として実現が難しい状況となっている。ウクライナや同国を支持する欧州各国は、プーチン氏こそが和平実現の障害になっているとこれまでも主張してきた。イスタンブールでの協議は、これが事実であることをドナルド・トランプ米大統領に示す可能性もある。ウクライナ、欧州、そしてロシアなどの関係各国は、トランプ氏に影響を及ぼそうと、トルコで独自の入念な外交パフォーマンスを展開。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、欧米の高官らと協議することや、プーチン氏と会談することに前向きな姿勢を打ち出していた。