「感じのいい人になれるか」は、毎日のメールで決まる。「相手に間違ったニュアンスで伝わってしまう」「文面がこわいと言われるが、原因がわからない」「メールの返信に時間がかかりすぎて、1日が終わってしまう」。メール仕事には、意外と悩みがつきものです。本連載では、中川路亜紀著『新版 気のきいた短いメールが書ける本』(ダイヤモンド社)から編集・抜粋し、迷いがちなメールの悩みを解決するヒントをお届けします。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

「困ったとき」はどう伝えるのがベスト?
困りごとがあって目上の人などに相談したいとき、以下のように相談するのはいかがでしょうか。
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○○社の佐藤です。
いつもお世話になっております。
実は、つかぬことでご相談があり、
メールを書いております。
来週、山田さんもご存じの
○○懇親会に初めて参加します。
私はこのような社交の場を経験したことがなく、
何を着ていけばいいのかわからず、
困っております。
黒っぽいスーツでは場違いな気がしますが、
パーティドレスもおかしいように思います。
お忙しいところ、こんなメールで申し訳ありません。
お知恵をお貸しいただけましたら、助かります。
どうかよろしくお願いいたします。
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これは、仕事でつきあいのある年上の相手に相談する場合の書き方です。相手との距離によっては、敬語のグレードを調整します。相手の心証が気になるような込み入った相談ごとは、メールよりも電話や面談のほうがよい場合もありますが、電話連絡がとりにくい、話しにくいという場合は、メールで打診してみましょう。
「困ったとき」に使えるフレーズは?
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・○○さんにご教示いただきたいことがあり、ご連絡いたしました。
→名前を書いて、相手の経験や知識を頼りにしていることを表現します。
・折り入ってご相談がありメールいたしました。
→「お忙しいところ恐縮ですが」とつけるとていねいです。
・開設時にご指導いただいた○○センターのことで、実はたいへん困っていることがあり、一度またご相談に乗っていただけないかと思っております。
→どうしても相談したいときは、困り具合の深刻さを表現します。
・私事で恐縮ではございますが、ご相談したいことがあり、メールを差し上げております。
→プライベートな相談をしたいとき。
・正直なところ、どうしたらいいのかわからず、途方にくれております。
→SOSを出されると、助けたくなるものです。
・こんなことになり本当にお恥ずかしいのですが、お力をお貸しいただけないでしょうか。
→解決を支援してほしいときの書き方。
・きびしいご意見も覚悟のうえ、ご相談申し上げます。
→自分の考えややり方が間違っていたら指導してほしいとき。忠告も受け入れる姿勢をもっていたほうが、相手も相談に乗りやすいはずです。
・ぶしつけなお願いで、申し訳ありません。
→相談に乗ってほしいというのは、一方的なお願いになりがちです。最後にこの一言を書いて「どうかよろしくお願いいたします」と結ぶと、切実さが伝わります。
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※本記事は『新版 気のきいた短いメールが書ける本』を一部抜粋・編集したものです。