アラブ首長国連邦(UAE)は人口が米ウェストバージニア州より少ない。だが、誰もが欲しがる米エヌビディアの最先端チップを大量購入する合意をUAEが取り付けたことは、この小さな石油産出国がトランプ時代に巧みな経済戦略を展開する術を知っていることを示している。事情に詳しい関係者がこの取引の内容を認めた。これによりUAEは、人工知能(AI)の最先端分野で世界の大国と肩を並べられるようになる。この取引はドナルド・トランプ米大統領が中東歴訪中の15日に合意した協定の柱で、世界最大規模のデータセンター群や巨大AIハブの建設もその一環。これまでに発表された同様の取引を上回る規模となる。トランプ政権内には、この技術移転が、米国の最重要のコンピューティング能力が中国に流出する抜け道になりかねないとの懸念があったものの、UAE高官はトランプ氏のチームに取引を承認させることに成功した。
中東湾岸諸国、「トランプ」カードでエヌビディア製AIチップを確保
エヌビディアのチップ確保にこぎつけたUAE大統領一族、巨額投資やトランプ一族とのビジネス・テック企業幹部との関係テコに
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