投資テーマは独自の略語を獲得して初めて完成される。かつて「BRIC」や「FANG」「PIGS」「TMT」などの名称を考えたブローカーは、最新トレンドを端的に表現した。それが「ABUSA(Anywhere But U.S.A.=米国以外ならどこでも)」だ。先週、米国を除く世界の株式は過去最高値を更新した。確かに米国株は2月以降初めて年初来でプラス圏となり、相互関税を発表した「解放の日」の後の安値から力強く回復した。だが他の市場がドル建てで11%上昇している中、年初来ほぼ横ばいというのはあまり誇れる水準ではない。投資家にとって大きな疑問は、米国株のアンダーパフォーマンスが昨年の行き過ぎた「米国例外主義」への反動なのか、それとも米国が世界の他地域と比べて長期的な痛みを伴う衰退期に入ったのかということだ。
最新の米株投資トレンド「ABUSA」の疑問
米国株は長期的な衰退期に入ったのか、それとも米国例外主義が行き過ぎたのか
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