台湾は今年、初の陸軍ドローン部隊を発足させ、海軍に海上ドローンを導入する。中国の侵攻に備え、最先端技術で軍備を近代化する取り組みの一環。顧立雄国防部長(国防相)がインタビューで語った。これらの措置は、従来型戦力を重視する姿勢から、中国に攻撃を思いとどまらせる能力の強化へと移行する流れに沿ったもの。顧氏によると、台湾の海軍陸戦隊はすでに一部の戦車大隊・砲兵大隊をドローン部隊に転換している。同氏は「中国が毎日、『今日は侵攻する日ではない』と感じることが最善だ」と述べた。台湾は、2027年にも起こり得ると考えている中国の侵攻に備え、軍の全面的な見直しを急いでいる。中国は台湾周辺での軍事演習を強化しており、顧氏をはじめとする台湾当局者は、封鎖を想定した演習などが予告なく実際の攻撃に転じ、世界的な危機を引き起こす可能性があるとしている。