米連邦準備制度理事会(FRB)は28日、連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨(5月6、7日開催分)を公表した。FRB当局者が先のFOMCで、大幅な関税引き上げが物価を押し上げ、インフレを加速させるリスクがあると懸念を示していたことが明らかになった。議事要旨によると、経済の不確実性が高まり、失業率とインフレ率の上昇リスクが増大したことから、現行の様子見姿勢の政策スタンスを維持することで、当局者はおおむね一致した。議事要旨は「参加者は経済見通しの不透明感が一段と増しており、政府の一連の政策変更による経済への正味の影響が明確になるまで、慎重なアプローチをとることが適切だとの認識で一致した」と記した。