米経済諮問委員会(CEA)のスティーブン・ミラン委員長は28日、今後数週間以内に複数の新たな国際貿易協定が結ばれる可能性があると述べた。ホワイトハウスは各国と関税水準を巡り交渉を続けている。ミラン氏はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)主催のカンファレンスでのインタビューで、貿易政策が非常に大きく転換される中にあって、市場のボラティリティーが春に高まったことは驚きではないと語った。新たな貿易障壁が次第に米国経済をより活発化させるとの見方を示し、ここ数カ月の政策に関する不確実性はすでに薄れつつあると指摘した。また、政権による急速な貿易政策の変更については、「必ず落ち着くだろう」と述べた。短期的な課題はあるものの、米国の貿易赤字は「持続不可能」であり、是正が不可欠だと強調した。