米連邦控訴裁は29日、ドナルド・トランプ大統領による関税措置を無効とした下級審判決について、政権の異議申し立てを審理する間、一時的にこれを差し止める判断を下した。首都ワシントンの連邦巡回区控訴裁判所は簡潔な命令で、法廷で双方の主張を検討するまで、国際貿易裁判所が28日に下した判決を差し止めると決定した。控訴裁の命令は訴訟の本案に関する判断ではなく、裁判所に緊急的な要請が行われた場合は一般的なものとなっている。控訴裁は、関税に異議を申し立てた企業グループに対し、6月5日までに主張を記した書面を提出するよう求めた。また司法省には、6月9日までにその書面に返答するよう指示した。今回の措置は、トランプ政権が判決の執行停止を求めて奔走する中で下された。政権は必要であれば週末までに最高裁判所に申し立てを行うとしていた。
トランプ関税の無効判決、米控訴裁が一時差し止め
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