3日実施された韓国の大統領選挙は、左派系の最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)前代表(61)が勝利した。米国への過度な依存に警鐘を鳴らしてきた同氏の当選により、韓国の対中国・北朝鮮関係に変化が生じる可能性がある。韓国選挙管理委員会によると、現地時間4日未明、開票率6割を超えた段階で、李氏の得票率は48.8%となった。一方、主な対抗馬である保守派与党「国民の力」の金文洙(キム・ムンス)候補は42.8%にとどまり、敗北宣言を出した。李氏は元工場労働者。昨年の暗殺未遂事件を生き延びた。米国との同盟関係の拡大、日韓協力、北朝鮮の人権問題への取り組みといった尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の外交政策の一部を継続すると約束している。