参加者たちの発言を聞いていると、将来、まともに生きられなくなるのではないかといった不安を感じ、「いまから準備を進めておきたい」「現状を変えるきっかけにしたい」と考える人たちの多いことがわかる。

 この日は、参加者の1人が、首都圏の農作物を核にしたビジネスプランをプレゼンするなど、いくつかの事業案についての情報交換が行われた。ただ、みんな初対面ということもあり、それぞれの思いを語り合うという感じだ。

 そして、撤収の時間が迫っても話が尽きず、多くの参加者が舞台を居酒屋に移して、深夜まで交流は続いた。

「早くビジネスを立ち上げたい方、あるいはゆっくりと仕事に向き合いたい方など、それぞれの考えとペースで歩んでいける場所にできれば…」

 そうMさんは言う。

 考えてみれば、こうして都会で、今ある閉塞感を打破したいと動き始めた中高年たちが横につながって交流する場というのは、当たり前のように存在していると思っていたのに、何とも新鮮で不思議な感じだ。

 次回は、7月13日(土)に予定されている。

当事者が編み出すビジネス
「デリバリー引きこもりサービス」とは?

 引きこもり当事者たちの中にも、記事に反応し、行動を始めた人たちがいる。

 すでに当コラムで告知しているように、大阪では6月1日(土)、関西でいくつか立ち上がり始めた引きこもり自助グループによる交流会が開かれることになり、他の当事者や経験者にも、参加を呼びかけている。

 この交流会では、引きこもって会場に来ることのできない人のために、文字による実況中継や、遠くからテレビ電話による出演なども企画されている。