ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は今年の初め、大統領府でイランの大統領と会い、両国間の始まったばかりの協力関係を確認するための新たな包括的戦略パートナーシップ条約に調印した。ロシアとイランは、米国主導の世界秩序を弱体化させる取り組みを過去10年進めてきた。イスラエルと米国による容赦ない空爆が1週間余り続いた後で、このパートナーシップは現在、ほとんどイランの役に立っていない。プーチン大統領は23日、イランの外交トップであるアッバス・アラグチ外相と会談した際、米国の対イラン攻撃を批判した。プーチン氏は今回の攻撃を正当性のない、いわれのないものだと評し、ロシアはイラン国民を支援したいと述べた。しかし、プーチン氏は会談に先立つ公の場の発言では、軍事支援に全く言及しなかった。その代わりに、紛争からの出口について協議すると示唆した。「われわれは、この状況からどうしたら抜け出せるかを共に考える機会を与えられている」とプーチン氏は述べた。