「学歴はなくても幸せになれると高校の先生が言っていました。本当ですか？」。学歴は人を幸福を決め得るのか

2025年6月27日 6:35

学歴を利用してチャンスを広げろ

――なるほど。学歴がマイナスに作用することはほとんどないということですね。

びーやま：そういうことです。もちろん「学歴だけ」を追い求めることに意味はありません。「東大に入ったらエライ」とか「京大に入ったら人生が約束される」とかはないわけですが、少なくともその先に目的さえあれば、学歴は人生を彩ってくれるものなのではないかなと思います。

　なにより、学歴は勉強を頑張らないと得られない努力の証でもあるわけですから自信にもつながりますし。

　加えて、学校の先生が「学歴がなくても幸せになれる！」と言うのは結構違和感があって、そもそも先生になっている時点で、先生は学歴があるじゃないですか。大卒なわけですし。

　自分は学歴を持ちながら、それを否定するのは少し違うように思います。もちろん、「学歴だけ」に固執する生徒を冷静にさせるための言葉であれば、それは大変いいことですが。

――じゃあ、びーやまさんは基本的に「学歴推奨派」なわけですね？

びーやま：そうですね。

　無理に学歴を追い求めろとも思わないですし、学歴がないと生きていけない社会にはなってほしくないですが、学歴を手にできるチャンスのある人は頑張ったほうがいいとは思います。

　それだけで視野は広がりますし、いろいろな出会いも増えます。

　ちなみに僕も茨城の田舎で普通の高校生をしていたわけですが、1浪して早稲田に入ってから相当人生が広がりましたからね。

　地元に残っていても、それはそれで楽しい人生だったとは思いますが、大学で学べたことは非常に大きかったなと感じます。

　なので、ちゃんと目的が明確で、そのために学歴が不要ならばこだわらなくていいと思いますが、そうでない多くの人にとっては学歴は役に立つものですし、仮に学歴があったところでマイナスに作用することも基本的にはありません。それであれば積極的に検討するのが賢いやり方なのかなと思います。

　もし、学歴がマイナスに作用することがあるとすれば、それは「高学歴な私はなにもしなくていい！」と学歴に溺れたときだけでしょう。

　なので、結論としては、学歴がなくともたしかに幸せになれる。だけど、学歴があっても不幸にはならないし、チャンスは広がるというのが僕の考えです。

――ありがとうございます。大変勉強になりました。

びーやま［著］
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』のツッコミ担当。早稲田大学教育学部卒。高校時代の偏差値は37だったが、1年間の浪人を経て早稲田大学に入学。大学時代は起業・自主退学・復学など、さまざまな経験をしたのち、大学受験のすばらしさに気づき現在に至る。甘いルックスと鋭いツッコミ（たまにポンコツ）で視聴者の心を掴んでいる。決め台詞は学歴モンスターの相方・高田ふーみんを制止する「ヤメロオマエ」。

高田ふーみん［協力］
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』にて「学歴至上主義」を貫く学歴モンスター。京都大学経済学部中退（現役合格）。学歴を絶対の価値基準とする偏った思想を持つヒール役として受験生や大学生を中心に人気を博している。決め台詞は「Fランやないか」。