写真:ぱくたそ
30年以上にわたり、サラリーマン投資家として相場の荒波を生き抜いてきたJACKさん。幾多の暴落を経験しながらも、最終的に投資で3億円もの資産を築き上げた実績は、個人投資家にとって希望となるはずだ。今回はそのサバイバル術をまとめた『超インフレ時代でもお金に困らない株投資術』(扶桑社)を上梓したJACKさんに、相場で生き残るための極意や、退場していく投資家との決定的な違いを聞いた。(鈴木豪、ダイヤモンド・ザイ編集部)
相場では「生き残ること」がすべて
退場する人の特徴は「熱くなる」こと
――30年以上も相場で生き残り、"億り人"になれた最大の理由は何だと分析されていますか?
JACKさん●サラリーマン投資家。投資歴は30年以上。サラリーマンをしつつIPO投資、セカンダリー投資、優待・配当取り、バリュー株投資など様々な手法を駆使し、3億円の資産を築くことに成功。個人投資家のオフ会を主催するなどして、豊富な個人投資家人脈を誇る。具体的な投資術を、近著『超インフレ時代でもお金に困らない株投資術』(扶桑社)にて披露している。
JACK 最も重要なのは、相場環境や自分のライフステージに合わせて「攻め」から「守り」へとギアを切り替えてきたことです。そして何より、大負けして資金が尽きるなどで、投資を続けられなくなるような状態にならなかった、つまり「市場から退場しなかったこと」に尽きます。
――「退場しない」というのは、一見当たり前のようで難しいことですよね。
JACK 特に50代以降は、一度の大きな損失で再起不能になるリスクが年々増大します。20代ならやり直しが効きますが、この年齢で大きな損をして退場してしまうと、精神的にも時間的にもリカバリーは困難です。そのため50代後半となった現在は、「いかに減らさないか」という守りの姿勢に軸足を置いています。
――多くの投資家を見てこられた中で、失敗して退場していく人にはどのような特徴がありましたか?
JACK 損をした時に「熱く」なり、信用取引などの無理なレバレッジをかけて一気に取り戻そうとする人です。そこには市場や企業の精緻な分析などはなく、「上がるといいな」という願望だけで動いてしまう。これがさらなる地獄を招きます。 確かに短期間で"億り人"になった人にはハイリスクな勝負をしてきた人も多いですが、長く生き残っているベテラン投資家の大半は、どこかでそうした激しいトレードから卒業しています。そして主戦場を配当や優待を重視したバリュー投資へシフトし、「大きく増やす」より「減らさず、着実に増やす」スタイルに変えているのです。







