米国によるイラン核施設への攻撃は、北朝鮮から見て地球の裏側で起きた。だが、独裁者である金正恩氏にとってこの攻撃は明白な教訓となる。核兵器は自身の生き残りに不可欠だということだ。米国とイスラエルによる対イラン攻撃によって、金氏は自国の核兵器が自身の政権の運命といかに結び付いているかを思い知らされた可能性が高い。そのため、今回の攻撃を受けて、金氏が北朝鮮へのあらゆる攻撃に対する抑止力としての核兵器を手放さず、その保有を拡大する決意を強めた可能性があると、安全保障の専門家はみている。金氏はイラク、リビア、シリアなどの国々を挙げることができる。こうした国々の核への野望は、本格的な核兵器開発の阻止を狙った軍事攻撃を招いた。
米のイラン核施設攻撃、金正恩氏をつけ上がらせる恐れ
核兵器は自身の生き残りに不可欠との教訓に
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