米金融大手JPモルガン・チェースは、世界のトップ富裕層により良いサービスを提供するため、プライベートバンク事業を再編する。JPモルガンの超富裕層向けプライベートバンクは最低預入額が1000万ドル(約14億5200万円)に設定され、世界のエリート層が資金を預ける先として広く選ばれている。こうした顧客は、資産の保全を目的に、グローバルに分散された投資を強く望んでいる。中東での紛争拡大や世界貿易戦争のリスクにより、富裕層の顧客は一つの国や地域に資金を集中させることに警戒感を強めている。米国外の投資家も、プライベート市場の活況に魅力を感じ、ポートフォリオの分散を望んでいる。JPモルガンの資産・ウェルスマネジメント部門責任者のメアリー・エルドーズ氏は、プライベートバンク事業の世界責任者という新設ポストにデビッド・フレーム氏が就任すると明らかにした。同氏は以前、米国責任者を務めていた。
JPモルガン、プライベートバンク再編へ 世界の富裕層に対応
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