サウジアラビア政府系ファンドのパブリック・インベストメント・ファンド(PIF)は、米ニューヨークの中心街マンハッタンに建設する超高層ビルの用地の権益3分の2を取得する。急回復を遂げるニューヨークの不動産市場に再び外国投資家の注目が集まっている。PIFはニューヨークの不動産会社リレーテッドと提携し、高さ約365メートルのタワービル建設プロジェクトに参加する。両社は昨年、セントラルパークから1ブロック離れた用地を6億ドル(約870億円)超で購入した。リレーテッドは当初は住宅、商業施設、ホテルで構成する複合施設を建設する計画だったが、ニューヨークで最高級オフィスへの需要が高まっていることからオフィスビルを検討している。