米国の若い成人は、成功の定義を見直し、焦点を富から健康へと移している。若者がお金に無関心なわけではない。だが必ずしも裕福になることにこだわっていない。地位についても同じだ。コール・スミスさん(27)は大学在学中、データ分析の分野で頂点に立つことを熱望し、週80時間働いても構わないと思っていた。だが今はそれに価値があるのか確信が持てない。「40歳や50歳になって仕事以外に何も興味が持てなくなるのが心配だった」とスミスさんは話す。彼は兄と共同でオンライン自動車販売サイト「Visor」を立ち上げ、趣味のランニングや婚約者と過ごす時間を大切にしている。優先順位が変わったと言い、成功とはより「ホリスティックな(精神・身体・環境がほどよく調和して全体的に質の高い)」生活を送ることだと語る。
米若年層、地味になった「成功の定義」
華やかな肩書・給与より「ホリスティックな生活」が大事
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