米金融大手JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は、連邦準備制度理事会(FRB)の独立性は極めて重要だと指摘した。トランプ政権がジェローム・パウエルFRB議長への批判を展開していることに対し、ウォール街から最も明確な警告が出された。ダイモン氏は決算発表後の電話会見で「FRBの独立性は全く極めて重要だと思う」とし、「FRBをもてあそべば、期待と正反対の悪影響が出る可能性がある」と述べた。米大手金融機関のトップで、トランプ政権のFRB議長たたきを公然と取り上げたのはダイモン氏が初めて。ウォール街の多くの関係者は、FRBの信頼性が政治的圧力に損なわれることをひそかに懸念している。