Photo by Yuito Tanaka
日本航空(JAL)と東日本旅客鉄道(JR東日本)が東日本エリアでの連携強化を発表した。航空と鉄道のチケットの一体化を検討し、コードシェアも視野に入れる。これまでライバルと目されてきた航空と鉄道の関係が、新たな局面を迎えている。連載『エアライン・鉄道の進路』の本稿では、両社の提携の真意をJALの関係・つながり創造部の関谷岳久部長に聞いた。(聞き手/ダイヤモンド編集部 田中唯翔)
JR東とJALが連携強化
コードシェアはいつ実現する?
――東日本旅客鉄道(JR東日本)との連携強化を発表しましたが、協業に至った経緯を教えてください。
JR東日本との大きな連携に至った一番の要因は、両社が抱える社会課題が共通していたからです。われわれもJR東も、東日本エリアの人口減少や産業の衰退という同じ課題に直面しています。
ですので、両社で連携して事業を行えば、より地域を盛り上げられますし、新しい事業も創造できると考えました。そこで、新幹線と航空を組み合わせた「立体型観光」の取り組みを行っていくことを、今回発表しました。
――連携の話が出たのはいつごろですか。
JR東とは過去に共同でプロモーションを実施したこともありますし、これまで全く協力関係になかったわけではありません。ただ、今回の大きな連携の枠組みの議論が本格的に始まったのは、2025年の夏ごろからです。
両社のトップマネジメントが同じ課題を持っていることを確認した上で検討が開始され、26年2月に連携発表に至りました。ここまで、かなりスピード感を持って進んできたと思います。
――「東日本エリアの地方創生に向けた連携強化」に関する協定の記者会見では、航空と鉄道のコードシェアについても言及がありました。具体的にどのような取り組みを実施したいと考えていますか。
長年、利用者を奪い合う関係にあったJALとJR東。その具体像には注目すべき点が残る。最大の目玉であるチケットの共通化は、一体いつごろまでに実現するのか。そして、この枠組みは他のエアラインや鉄道会社にも広がっていくのか。次ページでは、提携の先に見据える将来像について、関谷部長に語ってもらった。







