ジョー・バイデン前米大統領は、大統領時代の回顧録の出版について米出版大手アシェット・ブック・グループと1000万ドル(約14億6000万円)程度の前払い金で契約した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。回顧録の出版元となるアシェット傘下のリトル・ブラウンは、出版日をまだ決定していない。現在82歳のバイデン氏は今月行われたイベントで、回顧録の執筆に「全力で取り組んでいる」と述べ、大統領在任中の4年間に焦点を当てる考えを示した。大統領とその配偶者はその任期終了後、回顧録の出版を計画することが一般的だ。こうした書籍は主要な収入源となるほか、自らの功績を形作るものとなる。米大手タレントエージェンシーのクリエイティブ・アーティスト・エージェンシー(CAA)がバイデン氏の代理人を務め、アシェットに同書の独占的な出版権を売却した。CAAは、2017年に出版されたバイデン氏の回顧録「約束してくれないか、父さん 希望、苦難、そして決意の日々」でも同氏の代理人を務めた。ベストセラーとなった同書は、15年の脳腫瘍のため他界した長男ボー・バイデン氏との関係を描いている。
バイデン氏が回顧録の出版契約、前払い金15億円
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