米国の確定拠出年金「401k」プランの運用資産は12兆ドル(約1800兆円)を超える。ドナルド・トランプ米大統領が401kプランによるオルタナティブ(代替投資)資産への投資解禁に向けた大統領令に署名したことで、未公開株に投資するプライベートエクイティ(PE)や銀行を介さずに企業などに直接融資するプライベートクレジット分野の米大手投資会社が莫大(ばくだい)な需要を取り込む可能性が出てきた。それではなぜ、こうした企業の株価は年初から市場全体と比べて大きく見劣りしているのだろうか。投資大手のアポロ・グローバル・マネジメント、アレス・マネジメント、ブラックストーン、ブルー・アウル・キャピタル、KKR、TPGの株価はいずれも今年に入り下落しているかパフォーマンスがSP500種指数を大きく下回っている。カーライル・グループは例外的に同指数よりも好調だ。