北朝鮮が厳重に要塞化した極秘の軍事基地を建設したとする報告書が発表された。この基地は、米国本土が射程圏内に入る最新の長距離弾道ミサイルを格納している可能性があるとしている。米首都ワシントンのシンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)は、中国国境から約27キロメートルに位置するシンプンドン村付近に秘密基地とみられる場所を特定した。CSISによると、この基地の建設は2004年ごろに始まり、10年後に運用が開始されたが、基地の存在は最近まで明らかになっていなかった。CSISは情報筋へのインタビュー、機密解除された文書、衛星画像、公開情報を利用して同基地を特定した。CSISによれば、シンプンドンは北朝鮮全土に点在する15~20カ所の未公表の弾道ミサイル基地・支援施設の一つに数えられる。CSISはこれら施設のうち9カ所について報告書を出した。シンプンドンをはじめ多くの基地に保管されているミサイルは核弾頭の搭載が可能だ。