米経済が関税の影響を受ける中、慎重な消費者のニーズに対応している小売業者が勝ち組となる一方、これに対応できない企業は後れを取っている。米ウォルマートやアマゾン、そしてディスカウント衣料小売り大手のTJマックスを所有するTJXなどは、消費者に割安感や利便性を提供することで競合企業からシェアを奪っている。ウォルマートは消費者が感じている負担を軽減し、競合他社より安価な商品を提供するため、関税コストの大部分を吸収することで値上げを最小限に抑えているという。ウォルマートのダグ・マクミロン最高経営責任者(CEO)は21日、「できる限り長く、できる限り価格を抑えていく」と述べた。一方でTJXは、関税発動前に発注したため処分の必要が生じている過剰在庫を他の小売業者から買い取っている。同社のCEOは、仕入れ機会は「極めて良好」だとしている。