アラスカでのドナルド・トランプ米大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領の首脳会談と、その後の欧州首脳によるホワイトハウス訪問は、ロシアとウクライナの戦争の終結に向けた動きを急加速させるはずだった。アラスカ会談から1週間たったが、状況は元に戻っている。プーチン氏はおなじみの策を弄(ろう)するだけで和平合意に真剣な関心を示していない。問題はトランプ大統領がそれにどう対応するかだ。トランプ氏は今週、プーチン氏が和平を望むとともにウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領との2国間首脳会談に前向きになっていることを示唆した。しかし米国側の声明以外に、そのことを裏付ける証拠がどこにあるのか。ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は20日、ロシアとウクライナの首脳会談の実現について、あらゆる種類の障害を列挙した。ゼレンスキー氏は首脳会談の実現をかねて望んでいる。
【社説】米ロ首脳会談とプーチン氏の欺瞞
アラスカ会談後もロシアの姿勢は変わらず
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