ビットコインの影に長らく隠れていたもう一つの暗号資産(仮想通貨)イーサは今月約13.5%上昇している。大きな恩恵を受けているのは富豪のピーター・ティール氏だ。このベンチャーキャピタル(VC)投資家をはじめ、多くの投資家がイーサに押し寄せている。イーサの基盤となるブロックチェーン「イーサリアム」が、新たな金融商品やサービスを立ち上げる際にウォール街が選ぶプラットフォームになる可能性があるとみているためだ。供給量に制限があり、主にデジタル上の価値の保存手段として、あるいは投機の対象として使われているビットコインとは異なり、イーサの供給量には上限がない。イーサはイーサリアムでの取引に使われることが増えている。イーサリアムはオープンソースのプラットフォームで、開発者がデジタル通貨の取引や貸し借りに使えるアプリケーションを構築・運営する。