米国とイランの紛争は、新たな破壊的局面に入った。戦争でも平和でもない深刻な宙づりの状態が続く中、ホルムズ海峡は封鎖されたまま、緊張激化への懸念が漂っている。米国とイスラエルがイランに浴びせたミサイルと爆弾、そしてイラン政府による報復攻撃は、ドナルド・トランプ大統領が停戦を無期限に延長したことで停止している。だが世界の最重要物流航路の一つであるホルムズ海峡の支配権を巡り、戦いは激しさを増しており、コモディティー(商品)トレーダーらは不安に陥って国際原油価格が22日に1バレル=100ドルを超える一因となった。事情に詳しい複数の関係者によると、イラン軍は22日に貨物船3隻を攻撃。これに対し米海軍はイランの主要な歳入源である石油輸出のほか、物資の輸入を阻止しようとしている。両国の対話再開を目指すアラブ諸国の仲介者たちは、事態が悪化することを懸念していると述べた。