政党による恣意(しい)的な選挙区割り「ゲリマンダー」の醜悪な競争が21日に激化した。バージニア州の住民投票で民主党が僅差で勝利を収め、同州での連邦議会下院の選挙区割りが変更され、同党の議席が最大4議席も増える見通しとなった。これは11月の中間選挙を前に、現在下院で過半数を占める共和党にとって悪い知らせだ。ただ共和党は、自分たちの頭上に落ちてきたこの転がる岩を最初に動かしたドナルド・トランプ米大統領を責めることもできる。住民投票での51.4%対48.6%というわずかな差は、区割り変更の試みがいかに露骨に党派的だったかを物語っている。民主党は州議会で新たに獲得した多数派の力を利用して新たな区割りを強行し、バージニア州における連邦下院全11選挙区で同党の優位を6対5から10対1に拡大することを狙った。2024年の大統領選ではトランプ氏が同州で46%の票を獲得し、共和党が同州の下院11選挙区で47.6%の票を得たことなどお構いなしだ。今年11月以降、共和党がバージニア州で確保できる議席は9%にとどまる可能性がある。
【社説】米の選挙区割り変更「底辺への競争」
トランプ大統領の戦術が裏目に出て、民主党が区割りを操作している
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