米メリーランド州の連邦判事は25日、今年3月にトランプ政権が中米エルサルバドルに誤って送還したキルマー・アブレゴ・ガルシアさん(30)について、再び国外退去とする米政府の方針を一時的に差し止めた。アブレゴ・ガルシアさんはエルサルバドルの巨大刑務所から米国に戻り、その後、人身売買の罪で起訴されている。ポーラ・ジニス判事は、米国政府は「アブレゴ・ガルシア氏を米国本土から退去させることをこの時点で完全に禁じられる」とした。また、今後数日中に弁護士らから追加の主張を聞く考えを示した。トランプ政権の移民政策を巡る議論の焦点となっているアブレゴ・ガルシアさんは、何の関係もないウガンダへの国外退去の可能性に直面。弁護士らは裁判所への提出文書で、人身売買の罪を認めることと引き換えにコスタリカに国外退去させるという政府の取引を拒否したことを明らかにしている。
エルサルバドル誤送還の男性、米当局が拘束も当面は国外退去回避
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