そりゃ価値が下がらないワケだ…金の総量はプール3杯分!? 富裕層だけが知る究極の資産防衛術
Xフォロワー35万人、投資歴37年のベテラン専業投資家で、『賢明なる個人投資家への道』『貯金40万円が株式投資で4億円』(ともにダイヤモンド社)の著者・かぶ1000さんは、中学2年のころから体育のジャージ姿で地元の証券会社に通い詰め、バブル紳士にはお金儲けのイロハを教えてもらった。中3で300万円、高1で1000万円、高2で1500万円へと株式資産を増やし、会計系の専門学校卒業後、証券会社の就職の誘いを断って専業投資家の道へ。2011年に“億り人”になり、2025年には累積利益8億円突破! アルバイト経験さえない根っからの専業投資家が、初心者以上マニア未満の投資家に「お金の増やし方」を徹底指南する。※本稿は、『賢明なる個人投資家への道』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

時代を超えて価値を放つ資産
状況がどんなに変わっても、価値が上がり続けるものがあります。
骨董品と美術品もそうですが、それ以外にも「土地」「貴金属」「宝石」があります。
有限な価値の象徴「土地」
紙幣はいくらでも刷ることができますが、土地は有限です。しかも、時間がたっても劣化しません。
東京都心の一等地である銀座や丸の内、ニューヨーク・マンハッタンのアッパーイーストサイド、パリの1区や5区、ロンドンのケンジントンやチェルシーといったところの不動産価格は年々右肩上がりになっています(もちろん場所や状況によっては価格が下がる場合もあります)。
輝きを失わない「貴金属」
貴金属には、「金」「銀」「プラチナ」などがあります。こちらも希少性があり、経年劣化しないという特徴があります。
なかでも、希少なのは金(ゴールド)です。これまで採掘された金の総量は、オリンピックで使われるプールの3杯分しかないといわれています。
プラチナは、金よりもさらに採掘量が少なく、宝飾用以外にも産業用の需要があります。
また、このところ価格が上昇しているのは「パラジウム」です。こちらも宝飾用以外に産業用の需要もあります。
希少性が生む究極の価値「宝石」
宝石で希少なのは、なんといっても「ダイヤモンド」です。最近は人工的につくれるようになりましたが、それでも天然のダイヤモンドの人気は衰えていません。
なかでも価値がぐんぐん上がっているのは、ピンクやブルーなどの色がついた「カラーダイヤモンド」。特にピンクダイヤモンドの人気が高く、最高品質で大粒のピンクダイヤモンドは、1カラットあたり1億円の値段がつくものもあります。
富の避難先としての選択肢
「カラット」とは大きさの単位と勘違いされがちですが、正しくは「重さ」の単位です。
1カラットは0.2g。金は1g1万8000円くらい(2025年8月29日時点)ですから、0.2gだと3600円程度。金と比べてみると、1カラット1億円のピンクダイヤが、いかに高価かがわかります。
税制面や配当金などを考慮しなければ、株式以外に、土地や貴金属、宝石といった価値の高いものにお金を換えておくという考え方もあるのです。
※本稿は、『賢明なる個人投資家への道』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。