ドナルド・トランプ米大統領は、国内の全ての選挙において有権者に投票前の身分証提示を義務付ける大統領令に署名すると明らかにした。同氏は来年の中間選挙を前に、投票要件を変更する取り組みを強化している。トランプ氏は自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、「有権者の身分証明書提示は全ての投票において必要だ。例外は認めない!」と述べた。また各州に紙の投票用紙を使用するよう求めるとともに、病人や軍務に就いている人々のみを例外とするとした。トランプ氏は2020年の大統領選挙で敗北して以降、選挙プロセスを繰り返し批判しており、不正投票や郵便投票が敗北の原因だと根拠のない主張を繰り広げている。8月18日には郵便投票の廃止に向けた取り組みを自ら主導すると約束。各州政府は、連邦政府や大統領の指示に従わなければならないと述べていた。その際も来年の中間選挙を公正なものにするため、大統領令に署名すると約束していた。