米国の失業率は4.2%と、歴史的な低水準となっている。だが、黒人労働者は異なる現実に直面し、失業率は7.2%に急上昇している。これは労働市場が依然として新型コロナウイルス流行からの回復途上にあった2021年10月以来の高い水準となる。雇用減少は労働市場における警戒サインであり、コロナ流行中やその後の黒人労働者の雇用改善を崩壊させる恐れもある。失業率(季節調整済み)は、大学教育を受けた黒人労働者とそうでない黒人労働者の両方で大幅に上昇。これは労働市場全体の減速と一致する動きで、多くの労働者が数カ月間にわたり労働市場から締め出されている状況を示している。エコノミストらはこの低迷の影響を最も受けているのが黒人労働者であり、根深い人種間格差を反映するものだと指摘する。