アクティビスト(物言う株主)の米ヘッジファンド、エリオット・インベストメント・マネジメントは米飲料・食品大手ペプシコの株式約40億ドル(約5900億円)相当を取得しており、低迷する同社株価のテコ入れに向けた変革を迫る計画であることが事情に詳しい複数の関係者の話で明らかになった。ペプシコは清涼飲料市場で競合他社にシェアを奪われ、顧客を取り戻そうともがいている。かつて同社の成長を支えていた食品事業も苦戦が続く。こうした課題がペプシコの株価を圧迫している。同社の時価総額は足元で約2000億ドルと、2023年5月に付けたピークの2700億ドルから25%超縮小している。関係者によると、エリオットのペプシコへの出資は同社としては過去最大規模で、ペプシコの株主としてはインデックスファンドを除き上位5位に入る。エリオットが具体的に何を求めているかについては現時点で明らかになっていない。