米国企業の業績が再び予想を上回っている。しかし、今回は好調な個人消費に頼っているわけではない。最新の四半期決算は、経営陣がコスト削減、生産性向上、新技術導入に取り組んだ結果、押し上げられている。飲料大手モンスター・ビバレッジから化粧品大手エスティローダーまで、各社は採用を抑制しつつ、従業員の業務効率化を図る新たな方法を見いだしている。また、可能な場合は値上げもしている。「プロセスは今や人的資源を最小限に抑えている」。輸送・物流大手CHロビンソン・ワールドワイドのデイモン・リー最高財務責任者(CFO)は先月、自動化アップグレードを含む取り組みについて投資家に説明する際にこう述べた。同社が発表した4-6月期(第2四半期)決算は、貨物不況の長期化により売上高が約8%減少したにもかかわらず、利益率が向上した。2022年以降、生産性を35%向上させたと同社は説明している。