米大統領経済諮問委員会(CEA)は、労働省労働統計局(BLS)の雇用統計データに不備があるとし、それを取りまとめた報告書を準備している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。トランプ氏は5週間前、国内の労働・物価データを収集するBLS局長を解任した。報告書はBLSを批判的に検証し、これまでの雇用データ修正の概要などを示しているという。関係者らによれば、トランプ政権はCEAが取りまとめているこの報告書について、今後数週間で公表することを検討している。BLSは重要な国内経済データをまとめる非党派的な業務を行っているとされてきたが、トランプ政権は前例のない批判を繰り広げている。BLSは8月1日、7月の雇用統計を発表。また、5月と6月の就業者数の伸びについて、異例の大幅な下方修正を行った。トランプ氏はこのデータに激怒し、BLSが政治的に自分を傷つけるために数字を操作したと非難。同日にエリカ・マッケンターファー局長(当時)の解任を命じた。