メディア大手ニューズ・コープの名誉会長であるルパート・マードック氏(94)の一族は、長年の争いに終止符を打つことで合意した。8日の発表によると、長男のラクラン・マードック氏が父親のメディア資産を引き継ぐことにほかの子どもたちが同意した。ラクラン氏は、米メディア大手FOXコープとニューズ・コープの相当株式を保有する新たな信託の議決権のすべてを握ることとなる。マードック氏の家族信託は現在、フォックスとニューズそれぞれの議決権の約4割を保有しており、当初は年長4人の子どもが平等に引き継ぐ取り決めだった。8日の発表では、ラクラン氏に続く年長3人のジェームズ氏、エリザベス氏、プルーデンス氏が信託から抜けることに合意した。代わりに、既存の信託が保有する株式の一部売却によって調達する資金で新たな信託が設立される。
マードック一族、長年の後継者争いに終止符
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