WSJに掲載されたニュースからカギとなる単語や表現を選び、その意味と背景を解説する「英語でニュース深読み」。今回はjet lag。海外によく行く人なら知っているだろうが、その意味は「時差ぼけ」。ジェット旅客機が一般化した1960年代に登場した言葉とされる。Jet(ジェット機)で遠距離を高速で移動する際に、外部環境の変化に対応できず体のリズムがlag(ずれる)ということだ。この表現が、今月WSJで最も読まれた記事の一つに登場した。その見出しは「How Jet Lag Cost the Global Face of Japan Inc. His Job」だ。直訳すると「海外でも馴染みの日本の財界の『顔』が、時差ぼけによって職を失うまで」となる。サプリメントの購入をめぐり、サントリーホールディングスの会長を辞任した新浪剛史氏に関する記事だ。同氏は、購入したサプリメントは時差ぼけ対策だったと説明している。