欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会のマロシュ・シェフチョビッチ委員(貿易・経済安全保障担当)は、EUは2027年までに、フィリピン、タイ、マレーシアと貿易協定を締結する方向で作業を進めていると明らかにした。EUは先にインドネシアと貿易協定に調印している。同委員はマレーシアのクアラルンプールで開催された東南アジア諸国連合(ASEAN)とEUのビジネスサミットで、欧州にとってパートナーとしてのASEANの重要性が高まっていると指摘。そのうえで、「われわれは激動の時代に生きており、真のパートナーシップ、友情、予測可能性、安定が非常に大切だ」と述べた。シェフチョビッチ氏は、ASEAN諸国との緊密な協力がEUの最優先事項だと強調した。