アラブ首長国連邦(UAE)が石油輸出国機構(OPEC)からの脱退を決定したことは、長い間世界の石油市場を支配してきたカルテルに衝撃を与えただけではなかった。イラン戦争が中東全域にもたらしつつある新たな地政学的秩序の幕開けを告げるベルでもあった。この新たな勢力図は、何十年にもわたってこの地域を定義づけてきたアラブ世界とイスラエルの間の政治的断層線を塗り替えつつある。湾岸地域の金融の中枢であり強力な軍事力を持つUAEは、イスラエルとの安全保障協力を強化している。両国は必要とあれば武力によってでも地域の戦略的バランスを変えようとしている。イラン戦争は、小規模ながら途方もない富を持つ君主制連邦国家UAEにとって、より大きな隣国サウジアラビアの影から抜け出し、地域大国としての野心を表明する機会となった。
UAE「OPEC脱退」の衝撃、中東新秩序が到来
イランの反撃の矢面に立たされたUAEはイスラエルとの安全保障協力を強化しており、サウジアラビアとの亀裂を深めている
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