米連邦航空局(FAA)は、ボーイングが新型機を顧客に引き渡す際の要件を緩和しようとしている。ボーイングにとって、これは一連の危機から回復を目指すうえで明るい兆候となる。事情に詳しい関係者によると、ボーイングは小型機「737MAX」の最終安全検査を実施する権限をFAAから再び認められる見通し。ある関係者は、早ければ26日にも承認が発表される可能性があるとしている。ボーイングの従業員は、完成した機体の安全確認を行う権限を段階的に取り戻す見通しだ。旅客機が飛行するために必要な「耐空性証明書」の発行には、引き続きFAAの検査官が関与するという。FAAは通常、限られた人員をより重要な業務に集中させるため、日常的な検査を航空機メーカーに任せている。しかし、19年に737MAXが2度の墜落事故を起こしたことで、FAAはボーイングに対する監視を強化していた。
米連邦航空局、ボーイングの生産や検査に関する制限を緩和へ
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