米コロラド州デンバーの北に広さ約12万平方メートルの空っぽの倉庫がある。ここは最先端製造業の象徴になるはずだった。同州のジャレッド・ポリス知事は、カリフォルニア州のリチウムイオン電池新興企業アンプリウス・テクノロジーズが電池工場を建設する計画を「未来への動力」だと歓迎した。だがドナルド・トランプ米大統領の税制・歳出法案をめぐり議会で攻防が続く間、すでに弱含んでいた電気自動車(EV)の成長見通しがさらに悪化した。アンプリウスは同法案の可決を待たずに今年、コロラド州から撤退した。
再エネ競争から脱落する米国、優位固める中国
トランプ氏が化石燃料に傾斜する中、米中はエネルギーの未来に異なるビジョンを持つ
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