米連邦準備理事会(FRB)のフィリップ・ジェファーソン副議長は、労働市場は軟化しており、支援がなければ困難な状況に直面する可能性があるとの見方を示した。そのうえで、高インフレが続いているにもかかわらず、先の連邦公開市場委員会(FOMC)で大半のメンバーと同じく0.25ポイントの利下げに賛成したのは、それが理由だと語った。ジェファーソン氏は、フィンランドで開かれた会合で、今年は失業率が8月の4.3%からさらに若干上昇する可能性があると指摘。雇用が鈍化しているとの見方も示した。さらに、「最近の雇用増加ペースは、米経済が新型コロナウイルスのパンデミックによる景気後退から回復して以来、最も鈍くなっている」と述べた。