ロシアはほんの数年前までアフリカで軍事力を拡大していたが、最近では存在感を維持するのに苦戦している。ロシア政府の新たな雇い兵集団である「アフリカ部隊」は、かつてロシア民間軍事会社ワグネル・グループが誇っていた経済的成功や政治的影響力を再現できずにいる。ワグネル創設者のエフゲニー・プリゴジン氏は2023年、ウラジーミル・プーチン大統領に反旗を翻し、搭乗していた航空機の機内で爆発が起きた結果、死亡した。それ以来、ワグネルのアフリカでの活動は低迷が目立つ。西アフリカのマリ、ニジェール、ブルキナファソの軍事政権は過去3年の間に米軍とフランス軍を自国から追放し、アルカイダやイスラム国(IS)といった過激派勢力との戦いにおいて、程度の差はあるもののロシア政府の支援を受け入れてきた。ある米軍高官によると、これらのアフリカ諸国の間では現在、後悔が広がっている。