欧州連合(EU)は、苦境にある欧州の鉄鋼産業を保護するため、一定水準を超える鉄鋼輸入に50%の関税を課す方針を提案する見通し。事情に詳しい関係者が明らかにした。欧州の鉄鋼メーカーは、中国などから輸入される低価格の鉄鋼による圧力が高まっているとして、より厳しい貿易措置を求めている。欧州の当局者はまた、トランプ米政権の関税措置の影響で、EUに多くの鉄鋼が流入する可能性を懸念している。ある関係者によると、EUの執行機関である欧州委員会は来週、EUの鉄鋼輸入割当量を半減させることを提案する予定。修正された割当量を下回る輸入には課税されないが、それを超える輸入には50%の関税が課されるという。この提案については、ロイター通信が先に報じていた。