ホワイトハウスの主は2025年度に交代したものの、米政府の財政状況は変わっていない。政府の関税収入は歴史的増加をみせたが、2025会計年度末(2025年9月30日)時点の財政赤字は、前年度と同水準にある。この主な理由は、社会保障やメディケア(高齢者向け医療保険)など政府支出の主要項目が増加し続けていることだ。またある指標では、国の債務の利払い費が初めて1兆ドル(約153兆円)を突破している。米議会予算局(CBO)が8日公表した会計年度末の情報に基づき、政府財政について判明した五つのポイントは以下の通り。米政府は関税収入として、前年の2倍以上となる1950億ドルを徴収した。だが関税率が引き上げられたのは年度半ばの4月だったことから、この数字は増加分の全体像を示すものではない。
米関税収入は大幅増、DOGE効果は薄い
2025会計年度末時点の財政赤字は前年度と同水準にある
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