中国は、ドナルド・トランプ米政権が中国船舶に対して課した港湾使用料に対抗し、米国船舶が中国に寄港する際に追加の港湾使用料を課す方針を明らかにした。中国交通運輸省は10日、米国企業、組織、個人が所有する船舶に適用すると発表した。また、米国企業などが運航する船舶や米国船籍船も対象となる。中国の港に入るこれらの船舶には、今月14日から1ネットトン当たり400元(約8600円)が課される予定。同省によれば、2026年4月17日から640元、27年4月17日から880元、28年4月17日から1120元へと段階的に引き上げる。同一の航海で複数の中国港に寄港する場合、徴収されるのは最初の寄港地のみで、各船舶は年間最大5回の航海まで徴収の対象となる。