ドナルド・トランプ米大統領は13日、パレスチナ自治区ガザで2年以上続いた戦争の終結を宣言し、より広範な中東地域で和平を目指すと表明した。深い分断と多くの対立が残る地域での勝利宣言となった。トランプ氏はイスラエル国会(クネセト)での演説で「これは単なる戦争終結ではなく、テロと死の時代の終焉(しゅうえん)だ」とし、「新たな中東の歴史的な夜明け」だと述べた。トランプ氏は今回の中東訪問で、和平への貢献に対してイスラエルで盛大に称賛を浴びたほか、ホワイトハウスに復帰してから複数の戦争を終結させたとの持論を否定する向きに対し、成果を誇示する機会となった。当局者らによると、ガザ停戦合意はトランプ氏にとって重要な外交的勝利だ。ジョー・バイデン前大統領が実現できなかった和平計画を推進するため、政治的圧力に加えてイスラエルおよび湾岸諸国との個人的関係を駆使する型破りな手法を正当化するものだと当局者は述べた。