「飛行機は自力で飛ぶべきだ!」。自律飛行技術を手がける米リライアブル・ロボティクスの社内のホワイトボードには、こんな走り書きがある。最近スタッフ2人がモニターを見ながら、約64キロ離れたカリフォルニア州北部の上空を自律飛行する小型機の飛行経路を追っていた。今回使われた輸送機「セスナ・キャラバン」には、待機するパイロット1人とテスト飛行技術者1人が搭乗したが、それを除けば自律飛行していた。新型の衝突回避システムと他の航空機を見つけて回避するための新型レーダーをテストするのが目的だった。全てが計画通りに進めば、最終的にパイロットの搭乗は不要となる。リライアブル・ロボティクスは空の旅に革命を起こそうと競い合うスタートアップ企業の一つだ。貨物機や軍用機、恐らくいずれは旅客機にも、人間のパイロットが乗務する必要がなくなることを目指す。大手航空機メーカーや小規模なスタートアップ企業など、さまざまな会社で自律飛行がテストされている。
自律型飛行機は「空の旅」を変えるか
貨物・軍用機だけでなく、旅客機でもパイロットを不要にし、革新をもたらそうとするスタートアップ企業
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